2023年12月16日　(土)
開場 17:30 　開演 18:00
charge:¥1500 +1drink order

Sid Frank (from Canada）
菊池行記 Kikuchi Yukinori
山本雅史 Yamamoto masafumi ＋Tam Thi Pham(from Deutschland)
高木宏和 Takagi Hirokazu

カナダから音響作家のSid Frankさん、ドイツを拠点に活動されているTam Thi Phamさんを迎えてお送りします。

地元名古屋勢は音響表現に長いキャリアを持つ3名が出演します。

Sid Frank (from Canada） : カナダのモントリオールを拠点として活動。フィールドレコーディング素材を組み込んだ、電子音響によるドローンを主な音楽的傾向としている。フィールドレコーディングのアーカイブ、短波およびFMラジオ放送のカセット録音、および膨大なビニールコレクションなどから選別されたサウンドで構成されたミニマルでアンビエントな音響は、シンプルな中にも強度のある音響が印象的。本人曰く、禅に傾倒しており、その影響が作風に加味されているとのこと。ストイックさを感じる表現にはそれらが反映しているようです。

Tam Thi Pham （タム・ティ・ファム）：1990年生まれ。 ベトナム出身、ハンブルグ（ドイツ）を拠点に活動するマルチメディア・コンポーザー、即興演奏家、パフォーマー。テクノロジーと伝統、詩学と政治学、音響と視覚を組み合わせることで、音楽とパフォーマンスが不可分な二つの要素となる表現方法を構築している。彼女の作品は、周囲の社会環境とつながろうとする個性の探求の旅であり、ベトナム、日本、インドネシア、ドイツ、フランス、セルビアの様々なフェスティバルで紹介されている。

菊池行記 Kikuchi Yukinori  :  電子音楽家。電子音響による音と映像とテキストの融合的表現を追求している。1993年頃から電子音響バンドであるBilly?を結成、コンピュータなどを使用した即興的電子音響を主体としたユニットを主催する。同じ頃レーベル及びイベント活動を行うTestToneMusicを立ち上げ、内外のミュージシャンのイベント企画やソロや親交のあるミュージシャンのCD作品のリリースを行う。ソロ活動はもちろんのこと、Billy?、ANSONIC、NOUSなどのユニットでも演奏を行なっている。

山本雅史 Yamamoto masafumi  : 某物流企業の管理職として勤務する傍ら、ソロでの活動および複数のグループに所属し、演奏およびサウンドインスタレーションの作成を行っている。ソロでは、去年タイで亡くなった娘のための映像作品を作成したことを皮切りに映像を使い演奏も同時に行う<Still Images>と称した作品制作に取り組んでいる。（参加グループ）CORONA　（インドネシア影絵ワヤンと映像と音響のユニットにて音響担当）、Presbyopia（電子音楽ユニット）、大所帯非楽器アンサンブルPOLY!、河内家和沙会（江州音頭）　etc

高木宏和 Takagi Hirokazu：80年代に自主音楽レーベルからP16D4、ムスリムガーゼ、大友良英らを収録したコンピレイションCDを製作。90年代以降、菊池行記、石上加寿也らと共にBilly?で活動する。2023年2月にラジオ音源を用いた1stソロアルバムを発表。今回の演奏はその延長線上にあり、フィールドレコーディング、インプロヴァイゼーション、サウンドコラージュのミクスチャー的アプローチの実験音楽となる。